主なポイント:
- Webtoonの高品質なローカライズおよび組版は、よりグローバルな読者層に必ずお届けすることを保証する
- Webtoonの組版およびローカライズでよく起きるミスは、ほとんどが技術的な不整合から生じる
- より洗練されたWebtoonの実現を目指すなら、より自然な会話、キャラクターの声、効果音のローカライズ、文化的適応、命名ルール、フォント選び、バランスの取れた吹き出し、そして書式スタイルが全体を通して一貫していることを確認すること
- CCCは30以上の言語に対応した、プロレベルのWebtoonローカライズサービスをお届けしている
目次:
- Webtoonのローカライズおよび組版
- よくあるWebtoon組版・ローカライズの失敗例
- Webtoon組版およびローカライズのコツとは
- CCC:Webtoonローカライズサービスをお届け
Webtoonの高品質なローカライズおよび組版は、よりグローバルな読者層に必ずお届けすることを保証します。特にKドラマなど、原作となるWebtoon漫画が実写化される事例は既に数多く見られ、またオンラインではあらゆる言語で閲覧することが可能になっています。
NaverやTapasといった複数のオンラインプラットフォームの登場により、Webtoonはコミック分野で繁栄を続け、圧倒的な地位を確立しています。このような人気を受けて、今では世界各地の多様な読者層に対応するため、より多くの作品が翻訳されてきています。もちろん高品質な翻訳に加え、Webtoonのローカライズや組版も、読者の読書体験を向上させることで間接的に評価されています。
プロのWebtoonローカライズサービス会社として、本ブログではWebtoon翻訳においてよくある、特に避けるべきミスならびに組版のコツをご紹介してまいります。詳細は以下をご覧ください:
Webtoonのローカライズおよび組版
まずはWebtoonのローカライズおよび組版についてです。容易なインターネットアクセスおよび様々なオンラインプラットフォームにより、今や国籍や文化的背景に関わらず、ローカリゼーションは読者がWebtoonに共感できるようにする上で重要な役割を果たしています。
また翻訳以上に、ローカライズはWebtoon内の文化的・視覚的要素を考慮に入れ、ターゲット層の理解・共感を可能にしてくれます。ただしそれは物語の本質そのものを変えてしまうことから、あらゆる要素を変更しなければならないわけではありません。
人々曰く、ローカリゼーションは「本物らしさ」と「共感性」を融合させます。ユーモアや慣用表現を含む、言語の文化的ニュアンスを別言語に適応させることによって、物語全体の構造はそのままに読者と繋げることが可能です。
一方、Webtoonの組版は翻訳プロセス全体の技術的側面を担っており、組版作業はテキストを別の言語へ翻訳した後にPhotoshopなどのコンピュータソフトウェアを用いて行われます。これにはテキストや効果音、フォントスタイルの視覚的調和も含まれます。
Webtoonの組版要素
組版の各種サービスは独自のガイドラインに従う一方、Webtoonの一般的な組版要素は以下の通りです:
- 原画のクリーニングおよび再描画:この工程では原文を吹き出し・キャプション・効果音から削除し、代わりに翻訳文を載せます。吹き出し外のテキストについては、クリーニングによって消えた効果音を手作業で復元するため、再描画が行われる場合があります。
- フォント選び:フォントの選択は簡単に見えて実はそうでもなく、Webtoonでは目的ごとに複数のフォントが使用されています。ナレーション、会話、効果音、そして強調用のフォントを適切に選びことで、読み手に感情や声のトーンを正確に伝えることができます。
- テキストの書式設定:これは翻訳文の外見を調整することにより、読みやすく、かつ自然で視覚的にも魅力あるテキストを確保するプロセスを指します。書式設定にはサイズや間隔のフォーマット、テキストの配置や位置調整、太字・斜体・大文字化などのフォントスタイルの活用、さらにはテキストの形状や特殊効果なども含まれています。
- 吹き出しとテキストの配置:組版には吹き出しおよびテキスト配置の維持も含まれています。同工程では視覚的調和や滑らかな可読性、Webtoonのフローに加えて、吹き出しの位置、テキストの配置と行間、会話のフロー、吹き出しの矢印配置なども含まれています。
- 効果音(SFX)の再作成:SFXとは音や擬音語をテキストで表現したものです。当要素はほとんどの場合 吹き出し内に挿入されないため、クリーニングや再描画が行われます。再作成における重要な要素には、SFXの翻訳、スタイルと配置の統一、イラストへの自然な融合、適切なフォント選びが含まれます。
- 品質保証:Webtoon組版において、品質保証プロセスはとても重要な要素となっています。これは最終的なレビュー工程であり、組版担当者が公開前に素材の不整合や誤植をチェックします。品質保証の主な要素には可読性と正確性の確認、フォントスタイル、テキスト配置、視覚的調和の確保がそれぞれ含まれます。
よくあるWebtoon組版・ローカライズの失敗例
Webtoonのローカライズと組版の基本要素について説明したところで、次はよくあるミスについてお話したいと思います。これらミスは主に技術的不整合の結果としてよく生じます。ここでは、Webtoonのローカライズおよび組版の失敗例における5つの共通点を挙げていきます。
Webtoonの組版時のミス
組版がWebtoon全体に与える影響は見落とされがちです。不十分な組版は読解プロセス全体に影響を及ぼし、読者の没入感を損なってしまう恐れがあります。そして最悪の場合、組版が悪いWebtoonは打ち切られる可能性が高いです。以下は、知らぬうちに犯していがちな組版のよくあるミスです:
- フォント選びが不統一:フォントはWebtoon組版において重要な要素の一つであり、前述の通り説明文や会話文、効果音、強調表現といった用途に応じて異なるフォントが使用されます。組版上でよくあるミスは、使用したフォントが用途と合致しなかった場合です。例として感情的な会話に対し機械じみたフォントを使用してしまうと可読性が損なわれ、場違いな印象を読者に与えてしまいます。
- 不適切なテキスト置換および吹き出しの余白:吹き出し内のテキストが適切に収まっていない場合、テキストの置換や吹き出しの余白に問題が生じてします。また、テキストの位置ずれや端への接触、不均一あるいは不自然な改行などもよくあるミスに含まれます。
- 不適切な改行およびカーニング:改行の欠陥には、短すぎたり長すぎたりして見た目のバランスを崩す、不自然な改行が含まれます。また、カーニング(文字間隔)が狭すぎたり広すぎたりすると、テキストの一貫性が損なわれます。
- 弱いコントラストまたは読みにくいテキスト:不適切な色の選択はテキストの視認性に影響し、読書の体験を損なってしまいます。読みにくいテキストの原因としては、色のコントラストが不十分、明るい背景に明るい色のテキストを使用すること、グローやシャドウなどの不適切なテキスト効果の使用、テキストが背景に溶け込んでしまうなどが挙げられます。
- 強調スタイルな過剰使用または不足:Webtoonにおいて、強調スタイルは感情やトーンを強調する上で重要な要素となっています。しかしながら、強調が過剰に使用されたり、あるいは十分に活用されなかったりすると、読者に伝えたい感情に影響を及ぼす恐れがあります。これには太字、斜体、サイズ変更などのフォントスタイルの過剰使用、またはその不足が含まれます。
ウェブトゥーンのローカライゼーションにおける失敗例
次はWebtoonのローカリゼーションを見ていきます。不適切なローカリゼーションは翻訳の過程で原文の意図やニュアンスを損ねてしまう恐れがあり、これによって読者は物語に感情移入しにくくなり、断片的な読書体験を強いられることがあります。以下は、Webtoonのローカリゼーションで起きがちなミスとなります:
- 過剰な直訳:原文の真意やニュアンスが感じられない、テキストそのままの直訳はNGです。
- キャラクターの声に一貫性がない:キャラクターの話し方や口調に一貫性がないと、読者に混乱を招いてしまう恐れがあります。
- 文化的背景とユーモアの無視:ジョークやユーモア、慣用句などは文化に根ざしています。しかし別の言語へ翻訳するとなると、異なる意味を帯びてしまう可能性があります。
- 可読性と流れの無視:Webtoonでは可能な限り、翻訳を正確にするべきではありますが、直訳は混乱を招きかねない不自然な表現を生んでしまいます。
- キャラクターの命名における一貫性のなさ:キャラクター名の翻訳は問題になりがちで、特にスペルや各章での統一性が課題となります。
Webtoon組版およびローカライズのコツとは
Webtoonの組版およびローカリゼーションで起きがちなミスについて解説したところで、次は覚えておくと役に立つ、Webtoon組版のコツをいくつかご紹介します。
- 自然な会話を心がける:翻訳は滑らか且つ、対象の読者にとって自然な会話である必要があります。
- キャラクターの声と一貫性を維持:話し方のパターン、口調そして性格は、Webtoon全体を通して一貫にする必要があります。
- 効果音は慎重にローカライズすること:効果音は原画に調和し、読書体験を高めるよう調整するとよいです。
- より良いエンゲージメントのための文化的参照の適応:文化固有の要素は、読者に響くように調整する必要があります。
- 命名ルールの一貫性を守る:混乱を避けるためにも、キャラクター名や用語は標準化しましょう。
- 読みやすくて適切なフォントを使用する:対象Webtoonのスタイルにマッチするような、読みやすいフォント選びを心がけましょう。
- 吹き出し内のテキストは中央揃え且つ適切な余白を確保:吹き出しの形状に合わせて、テキストの形状もバランスを整える必要があります。
- 必要に応じて吹き出しのサイズを調整:吹き出しがテキストで一杯になったり、余白が過剰になったりしないよう、必要に応じて吹き出しのサイズを変更してください。
- 書式設定の一貫性を維持:文字サイズ、強調スタイル、行間はWebtoon全体を通して統一するとよいです。
- 出版前にエラーなどの再チェックを入れる:校正・品質チェックを実施し、完成度の高い最終製品にしましょう。



