マンガ市場の人気は世界的にも高まり続けており、統計によれば、日本のマンガ市場規模の成長は、その多くがデジタルコンテンツによってもたらされているそうです。インターネット経由でマンガを読むことが可能になった今、より多くの読者が、日本の漫画家ならではのスリリングな物語を楽しむことができるようになりました。さらにこれらのプラットフォームの多くは公式英語版も提供しているため、世界中の読者にとってよりアクセスしやすいものとなっています!そこで今回は、2024年の今読むべき漫画を数点ご紹介したいと思います。

主なポイント:

  • 今回ご紹介する今読むべき漫画シリーズは、日本書店のオススメ漫画を基にしたものとなります。
  • また2024年の今読むべき漫画の一部は、英語版をViz、MANGA Plus、K Mangaといったプラットフォームにて読むことも可能です。
  • 日本で最も人気のある漫画シリーズはすべて、プロの翻訳・ローカライズサービスによって世界中で読めるようになっている。

目次:

  • 2024年の今読むべき漫画
  • 今読むべき漫画シリーズ(英語版未リリース)
  • CCC – プロのマンガ・コミックサービス

2024年に読んでおきたい漫画

ご紹介する漫画一覧は、Manga Moguraの調査に基づいた、日本書店がオススメするマンガは次の通りです:

1. 『ホタルの嫁入り』

『ホタルの嫁入り』は、橘オレコ作のヒストリカル・ロマンス漫画であり、女性読者の間で最も人気ある漫画シリーズの一つとなっています。2023年12月現在、単行本は3巻まで刊行されていて、小学館の「裏サンデー」および「マンガワン」で公開された章が収録されています。一方「Comikey」は英語のライセンス権を持っており、2024年1月の時点では30章まで読むことが可能です。ロマンチック・サスペンスがお好きな方はぜひお手に取ってはいかが?

2.『正反対な君と僕』

『正反対な君と僕』は、阿賀沢紅茶による高校ロマンス漫画シリーズです。また、本作者は男性読者必読の完結済みマンガ『氷の城壁』の作者としても知られています。本マンガは2023年11月時点で5巻まで刊行されており、集英社の「MANGA Plus」では英語版が48章まで公開されています。本作品は正反対のものがいかに引き合うかを親しみやすく、且つわかりやすく表現しているロマンティック・コメディ漫画となっています。

注: Viz Mediaは『正反対な君と僕』の英語版を2023年10月に出版するライセンスを取得しました。さらに、記念すべき第1巻が2024年5月7日までにお気に入りのマンガ・コミック書店に並ぶと予想されています。一方、『氷の城壁』の英語版ライセンスおよび出版のお知らせは、2024年1月時点でも特にない状態です。

3. 『黄泉のツガイ』

もし英語版の出版物をお探しながら、大人気漫画シリーズのひとつ『鋼の錬金術師』を生み出した荒川弘氏の超常アドベンチャー少年漫画『黄泉のツガイ』もオススメです。スクウェア・エニックスの「Manga & Books 」では、2023年12月の時点で3巻までリリースされ、日本国内では2024年1月に最新巻が発売されたばかりです。もし吾峠呼世晴の『鬼滅の刃』がお好きなら、『黄泉のツガイ』も必読のマンガシリーズになること間違いないでしょう。

4. 『極楽街』

他にも超常アドベンチャー系漫画が欲しいなら、佐乃夕斗作の『極楽外伝』もいかがでしょうか?本作品は2023年に「次にくるマンガ大賞」にて、そして「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」にてそれぞれ入賞しております。本作の英語版は「MANGA Plus」で読むことが可能であるほか、「Viz Media」もウェブサイト上でマンガをデジタル配信しています。

Pro Tip: 「MANGA Plus」や「Viz Media」のような公式の漫画読書プラットフォームを購読すれば、いつでも最新章にアクセスすることが可能です。また、同時にこれは作者への支援にもつながります。様々な決済方法を確認して、マンガの全話が保管された漫画プラットフォームにアクセスしてみませんか?

5. 『キルアオ』

『黒子のバスケ』や『ROBOT×LASERBEAM』で有名な藤巻忠俊作の『キルアオ』は、エキサイティングなアクションコメディ漫画であり、若き頃の自分に変貌してしまった40歳の殺し屋が、中身は中年のままで中学時代を追体験していく姿を描いています。日本国内ではかなりの人気作であり、英語版は「Viz Media」と「MANGA Plus」で読むことが可能です。また、英語版は日本語版と同時にリリースされるのも嬉しいことです。

6. 『暗号学園のいろは』

西尾維新作の『暗号学園のいろは』は、異彩を放つアクション漫画となっており、「次にくるマンガ大賞2023コミックス部門」にて4位を、「全国書店員が選んだおすすめコミック2024」では10位を受賞した作品です。また、『暗号学園のいろは』はとても興味深い作品です。なぜなら、本作の翻訳がいかに困難であるかを漫画の翻訳者が感じているからです。例えば、本漫画の原作翻訳者は「翻訳するのは不可能だ」と述べ、別の翻訳者に交代されたそうです。『暗号学園のいろは』はなぜ必読のマンガなのか、その理由を暗号を解き明かすように解明しましょう。

7. 『鵺の陰陽師』

全国書店員が選ぶ「2024年おすすめコミック」のもうひとつのタイトルは『ぬえの陰陽師』だ。川江康太によるこの超常現象アクション漫画は、霊が見える少年の話だ。そのうちの一人が、強力な霊であるヌエだ。一緒に悪霊退治の修行をする。今のところ、日本では3巻までしか発売されていない。しかし、MANGA PlusとViz Mediaによる英語版の同時リリースにより、世界中の視聴者が日本のファンと一緒に楽しむことができる。

8. 『ブレス』

現代の日常を描いた物語をお探しなら、園山ゆきの氏の『ブレス』がオススメです。本作では、不安定な2人の高校生が共にそれぞれの夢、モデルとメイクアップアーティストになることを叶えようとします。二人の夢はユニークであるものの、不安を克服するというテーマは普遍的な経験であります。本作品の公式英語版は「K Manga」で読むことが可能です。また、原作の出版社である講談社は、米国支部を通じて英語版をリリースする予定もあります。

今読むべき漫画シリーズ(英語版未リリース)

2024年の今読むべき漫画の中には、今なお英語圏の読者に読まれていない、でも注目に値するような作品がいくつかあります。ここでは、正式な翻訳版を心待ちにさせてくれる漫画を2点ご紹介いたします。

9. 『クジマ歌えば家ほろろ』

本作品は、2023年および2024年に日本書店員を対象に行われた「全国書店員が選んだおすすめコミック」のアンケートにて常にリストアップされていました。今野あきら作の『クジマ歌えば家ほろろ』は、2021年9月に連載が開始してから現在に至るまで、正式な英語版は未だにリリースされていません。しかしながら、フランス語版は2月に出版されると予想されています。それ以外の言語を話す読者たちは、それぞれの母国語で出版されるまで辛抱強く待たなければならない状態です。

10. 『片田舎のおっさん、剣聖になる』

鍋島テツヒロ、佐賀崎しげる、そして乍藤和樹がおくる『片田舎のおっさん、剣聖になる』は、ファンタジー・アクションアドベンチャー漫画です。本作品は2023年に東京・如水会館で開催された「楽天Kobo電子書籍Award」の「コミック部門:今読んでおきたい!注目コミック」で3位を受賞しており、英語版も近日リリースされる予定です!

CCC – プロのマンガ・コミックサービス

以上、数十点にもおよぶ2024年の今読むべき漫画の中から、オススメの作品10点をご紹介させていただきました。これらの漫画は、個人ジャーナリストが集めた日本書店のオススメ作品を参考にしております。どれも公式の英語版がある一方で、いまだ世界に知られていない作品も存在します。

そこで、CCCのようなプロのマンガ・コミックサービスプロバイダーの出番です。私たちのサービスには翻訳やローカライズも含まれており、クリエイターがより多くの読者に作品をお届けするお手伝いをさせて頂いております。世界中の読者に読ませてあげたいストーリーをお持ちの方は、ぜひCCCまでお気軽にご相談ください